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映画BGMにおけるクラシック音楽

映画の中でクラシック音楽が
有効に使用されている映画を紹介します。

スタンリー・キューブリック監督の生誕日が7月26日。
黒澤明監督の命日が9月6日。
とういう事で2人の巨匠の映画よりご紹介。

まず、1950年公開の芥川龍之介の原作で黒澤明監督『羅生門』
カンヌ映画祭やヴェネツィア映画祭やアカデミー外国語映画賞など総なめ。

rashomon2.jpg

黒澤明監督はクラシック音楽を
ことのほか愛した監督として知られ
木漏れ日が差し込む薮の中を走るシーンや
京マチコが語る回想シーンにラヴェルの『ボレロ』のメロディを使用。

空を見上げる角度の木漏れ日の撮影の仕方は
私も大好きな現代の巨匠テレンス・マリック監督の映画でも
よく撮影シーンを使用しているのを目にする。

何故、ラヴェルの『ボレロ』を選んだのかについて黒澤は
「陶酔感が欲しかったから」という意味のことを後に語っている。
幻想的かつ混乱した感じが出て
高ぶっていく内面がよく表されていて有効である。

しかし、実際はボレロ風で作曲者は早坂文夫。
もっとも似るのは当然で
黒澤明監督がこのシーンの脚本を書いているときには
ラヴェルのメロディが頭のなかで鳴っていて
「こんな曲を作ってくれ!」と指示したそう。


それから、1968年に公開のスタンリー・キューブリック監督『2001年宇宙の旅』
高品質なSFX技術は斬新な撮影編集方法を駆使し
後のSF映画全てに影響を与えていると言っても過言ではない。

2001.jpg

有名なオープニング・タイトルの月と地球と太陽の重なる映像と
人類の夜明けとラストの映像で3度使用されている
リヒャルト・シュトラウスの交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》

壮大な夜明けを感じさせていて見事にマッチしている。
ちなみに映画内で使用されているのは
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮でウィーン・フィルの演奏である。

『美しく青きドナウ』に乗って現われる地球軌道上の人工衛星は
優雅でいて浮遊感を感じられ宇宙への旅立ちへの希望が感じられる。
ちなみに映画内で使用されているのは
ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮でベルリンフィルの演奏である。


両監督は天才的な芸術的感性・美意識を持っており
絶妙な映像と音楽の使い方により
本当にそのために曲が
創られたと思える程の完成度がある。


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テーマ : ひとりごとのようなもの
ジャンル : 日記

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