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なぜ年の瀬に『第九』を歌うのか?

今日は、日本人による『ベートーヴェン交響曲第9番(合唱付)』の
初演が行われた日だそうである。
1924年の11月29〜30日「東京音楽学校第48回演奏会」
(現在の東京藝術大学)にて演奏された。
前年の1923年9月1日には関東大震災があり、東京は壊滅状態だったので
さまざまな困難を乗り越えてのこの演奏会を迎えたとの事である。

doitu071-2(変換後) 

そして戦後の混乱がきっかけで
戦時中を生き残った日本交響楽団(現NHK交響楽団)が
『歓喜の歌』と呼ばれてるだけに
前向きな歌として捉えられ『復興の歌』として用いられる。
困難の多い年を乗り越え、来年こそは明るく豊かな年にと願い
希望にあふれる調べの曲である『第九』を演奏したという。

やがて、年末に『第九』を演奏する楽団は全国的になり
年納めの意味を込めた行事のようなものとして定着していったという。


『第九』の曲の構成は、声楽のパートが独唱と合唱に分かれていて
独唱は、専門家の領域として書かれているようですが
合唱は、民衆でも親しみやすい旋律で描かれていて
複雑な構造の交響曲だが、惹き付けられる大きな要因になっているようである。

Choral_deine(変換後)
L.V.ベートーヴェン『交響曲第9番』直筆譜

ちなみにこの『第九』を年の瀬に合唱する風習は日本だけで
ヨーロッパの方では、ヘンデル作曲の『メサイア』がよく演奏されるそう。
日本は日本で、日本の風習を続ければ良いし
民衆がそれにより『音楽』で『希望』や『幸福感』を感じる事は
それはそれは本当に素晴らしい事である。

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