fc2ブログ

拍手について。

最近、コンサートの度に思う事がある。
『拍手』という行為に関して考えてみた。

hand(変換後)

『拍手』とは、等しい間隔で打たれる基本的なリズムを手でとる行為。

まず、手を叩くという事は、音を出し相手に気を引く。
声を出す行為でも良いと思われるが手を叩く方が気軽に出来るし
皆でトーンも揃い美しく品がある気がする。

とても素晴らしい表現方法だし、良い習慣だと思う。
まず、出演者が登場したら、これからの期待と敬意を込めての『拍手』
演奏終了後は、感動と賞賛を伝えるための『拍手』

一般的には、『拍手』の仕方は人それぞれですが
(中には品の無い『拍手』をする方もいますがそれは別としまして・・)
『拍手』にも色々あり、音程、テンポ、音量は
主に賞賛の具合によって比例している気がする。
好評度により大きく高く早い拍手になる。
そして、最高峰はスタンディング・オヴェーションです。

手を叩くという行為は相手をリスペクトするという意味が
込められていて、その手を叩く『音』が賞賛の気持ちの度合いを示す。
演奏者と観衆との空間での交流 が垣間みられる。
感動したモノには拍手を。
そうでないものには・・・
コンサートでブーイングはありませんが(笑)


ところで最近、クラシック音楽のコンサートで拍手の
タイミングが難しいと思うこの頃でして(苦笑)
拍手がフライングして演奏者が集中力を削ぐような
状態になってしまう事態になりかねますので要注意です。
プログラム上ある楽章だけ弾く場合は別として
全楽章弾いて一つの曲としての評価をする『拍手』が本来であると云う。



そして、この『拍手』が世界で文化的に確立していない地域では
拍手の習慣が未発達であるといわれています。
文化のレベルが低く、相手を讃える気持ちが薄く
真にそれを理解出来ていないと思われるからである。

明治以前の日本には、『拍手』をする習慣は無かったと云われるから
賞賛の仕方は様々ですけども、日本の文化に対する価値観も察しがつきます。

が、違うのです。

歌舞伎などでは『かけ声』をかけるのが習わしであったという事もありますが
日本の場合、神に対する礼拝として行う二礼二拍手一礼など
『拍手(かしわで)』を打つ行為が古くから存在していたので
手を合わせて叩くという行為は神聖な行為のみ行う伝統があったからである。
日本の『柏手』とは神、天皇、貴人に対し敬意を表す風習が
原点なので、必然的にそうなってしまうのです。
しかし、現代では人に対する敬意を現す表現の意図は同じだが
日常生活まで広く成り下がり使用されているという事になります。
『拍手』と『柏手』の行為は近い感覚で使用されているのでしょうか。
いずれにしても近い意味で使用されています。

ちなみに『拍』という漢字は『手辺(てへん)』に『白』と書きます。
手を打つ手の平が白い事から来ているからなのか
柏の実の中身が白く、また柏の葉が手の平に似ているからかの
しかし『拍手』と『柏手』は間違えて読んだのが始まりと云う。
これは、どうやら本来、意味も踏まえて似て非なるモノらしい。
ただ、手を叩き敬意を現す事は同じであり、意義のある行為である。


そして、コンサートの『拍手』とは、聴衆が喜び敬意を表意しているという証で
演奏者は、その賞賛が自信となり、明日への糧に繋がる素晴らしい習慣である。

スポンサーサイト



テーマ : ひとりごとのようなもの
ジャンル : 日記

カレンダー

05 | 2012/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

最新トラックバック

最新コメント

リンク

QRコード

QRコード

プロフィール

リベルテ店長&かまぼこlibe

Author:リベルテ店長&かまぼこlibe
リベルテ・ブログへようこそ!

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム