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映画BGMにおけるクラシック音楽 vol.2

私の大好きな映画音楽を紹介します。
『ディア・ハンター』
1978年度アカデミー賞で監督、作品賞5部門を獲った不朽の名作。
テーマ音楽が素晴らしくいいのでお薦めします。

『カバティーナ』という曲で
スタンリー・マイヤーズ作曲、ジョン・ウィリアムス演奏で
クラシック音楽では無いのですが
クラシック・ギターの定番レパートリーに組み入れられている。

意味は素朴な旋律をもつ歌謡的な声楽曲という意味に使われる。
また、ロマンスと同じく、抒情的な旋律を表現の主体とする小品。
映画で使われたのはギター二重奏用ですが
ソロで弾くそうでかなり難しいと云われてる。

dear.jpg

鹿狩りのシーンでは雄大なコーラスを聞かせ
ベトナムでの悲痛なトランペットと
控えめななオーケストラの対比が見事である。

ベトナム戦争より帰還した主人公役の
ロバート・デ・ニーロが友人の待つ故郷へと
タクシーで帰ってくるのだが
友人達にすぐに顔を合わせる気になれず
一人モーテルに泊まり孤独に耐えるシーンで流れる『カバティーナ』

ギター1本で刹那い心に沁み入る旋律で
音楽だけでも心に響いてくるー


しかし、この映画は本当に過去に無い傑作でして
ベトナム映画で一番リアルな演技で入り込んでしまう。
演技を超越した虚空の世界を築いている。
役者の演技もそうですが、やはり監督があっての作品。

robert.jpg

マイケル・チミノはイタリア系で、父は音楽家である。
幼くして絵画に興味を持ち
特に絵画における建築的な描写に影響を受けて
エール大で建築・絵画を学ぶ。
卒業後、コマーシャル作家やドキュメンタリー制作をする。
やはり音楽の使い方は絶妙かと。
それから、ドキュメンタリータッチの映像も頷ける。

大自然での鹿狩りから始まり
何と言ってもロシアン・ルーレットのシーンは必見。
美しい音楽と鬼気迫る演技は本当に素晴らしい。


それから
もう1本、同じベトナム映画の金字塔『プラトーン』
1986年度アカデミー賞で監督、作品賞5部門を獲った不朽の名作。

platoon.jpg

音楽が美しく胸を打つのでお薦めします。

「弦楽の為のアダ-ジョ op11」という曲でサミュエル・バーバー(1910年3月9日 - 1981年1月23日)作曲。(YOUTUBEの映像は9.11バージョン)

この曲が有名になったのはジョン・F・ケネディの葬儀で使用されてからである。
そのため、訃報や、葬送などでの定番曲として使われるようになったために
この曲想は死者のための『祈り』を感じ葬送曲として相応しい。
バーバーは 『葬式のために作った曲ではない』と不満を述べていたらしい。
日本でも昭和天皇の崩御の際にNHK交響楽団がこの曲を演奏し放映した。

悲しく儚い曲調。これも音楽だけで心に響く。
ウィリアム・デフォーがトムベレンジャーに撃たれるシーンは有名で
この曲が流れ、更に印象的なシーンになっている。

defor.jpg

監督のオリヴァー・ストーンの実体験に基づいた映画。
オリヴァー・ストーンはベトナム帰還兵で
アメリカ軍の歩兵だったためリアルな映像が再現されている。

2作品とも映像も音楽も感動出来る監督のセンスがある作品。

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